マインドフルネス

日替わりランチ定食に学ぶ|選択と決断疲れとは

「今日のランチ、決まらないなぁ

今日のお昼ご飯のメニューから、自社の経営に関わる経営判断。
小さなことから大きなことまで、毎日のようにくる決断。
無数にある選択肢から1つを選ぶためには、エビデンスや経験を総動員し、理論立てて説明できるようにしなければなりません。

時には誤った決断をすることもあるでしょう。
どうすれば誤った決断を減らせるでしょう。

結論からいうと「日替わりランチ定食を選びましょう」ということです。
生活の一部分の思考を停止させることで生産性を高めます。

それではいってみましょう!

人間は考える葦である人と思考は切り離せない

フランスの哲学者・パスカルはいいました。
「人間は考える葦である」

葦(あし)とは、水辺に育つ、弱く細い草のような植物のことです。
人間を葦に見立て、人間の弱さを指摘しています。
その上で、人間は頭を使って考えることができ、考えることこそ人間が持つ最大の武器であることを述べています。

人は自然界では弱い生き物ですが、思考という武器を使って弱肉強食の世界を生き抜いてきました。
思考力が高いDNAが、子孫を残してきたのです。
つまり、人と思考は、切り離せないものなのです。

思考疲れの原因


一方で、現代社会は情報が多すぎる社会です。
たとえば、現代の1日で触れる情報の量は、江戸時代の1年分、平安時代の一生分といわれています。

✔️街の至る所にある看板
✔️電車内の多すぎる広告
✔️読めないほど小さく書かれた文章
✔️そして何よりスマホの出現

現代人は、消費しきれないほどの情報量に触れています。

また、動画メディアの台頭も、情報量を増やす一因になっています。
文字と比較した場合、画像は文字の7倍、動画は文字の5000倍の情報量を伝えられるといわれています。

さらにアメリカのある研究では、1分間の動画から伝わる情報量は、文字に換算すると180万語になるとの結果も出ています。
*アメリカの調査会社、Forrester ResearchJames L. McQuivey博士が20144月に発表した研究結果より

膨大に膨れ上がる情報量にさらされている現代人。
結果「思考疲れ」を起こしてしまい、ビジネスの経営判断や、住宅・車などの高額買い物などで、誤った判断をしてしまうのです。

スティーブ・ジョブズの服選び


Apple
の創業者、スティーブ・ジョブズは、毎日同じ服を着ていたことで有名です。

彼は毎日黒のタートルネック、青のジーンズ、冬はトレーナーという服を着ていました。
これは日々の決断の回数を減らし、重要な意思決定の時にエネルギーを残しておくためのものです。
選択肢が多すぎると人間の脳は麻痺してしまい、意思決定に影響を与えてしまいます。
これを「決断疲れ」といいます。

バラク・オバマ元アメリカ大統領や、Meta(旧Facebook)の創業者・マーク・ザッカーバーグも、いつも同じような服を着てきます。

世界の名だたる著名人も恐れている決断疲れ。
会社員である僕らも、対策をしなければなりません。
決断疲れを回避することで、重要な場面での決断の質を高めることができるのです。

【結論】日替わりランチ定食を選ぼう


ジョブズのように、服を固定することも有効な手段でしょう。
ですが僕らはしがない会社員です。
「制服」や「スーツ」、「ユニフォーム」などの着用が義務付けられていることが多いです。

そこで「日替わりランチ定食」をおすすめします。
日替わり定食は、毎日異なるメニューのランチです。
毎日選んでも、栄養素の偏りを防ぐことができます。

会社員の短い休憩時間を有効に使うためにも「固定して日替わりを選ぶ」ことをしてみてください。
日替わりランチ定食で、決断疲れとお別れをしましょう!