「MBAってなに?」
MBAとは、Master of Business Administrationの略で、経営学修士のことです。経営学の大学院の修士課程を修了すると授与される学位です。資格ではありません。
本記事は、そもそもMBAとは何か、MBAを持っているとどんな良いことがあるのかをまとめました。
それではここから詳しく見ていきましょう!
MBAとは?
MBAはよく資格と混同されることがあります。国家資格や民間資格など、さまざまな資格がありますが、MBAは資格ではなく「学位」です。
学位とは、ある一定の学術を修め、その分野について価値のある、独創的な論文を提出した者に与えられる称号です。一般的に、大学の学部を卒業すると「学士」、大学院前期課程を修了すると「修士」、大学院後期課程を修了すると「博士」の学位が授与されます。
一方資格とは、ある行為を行うために必要な条件を満たしたものに与えられる身分や地位のことです。知識や技術が一定レベルに達していることを保証しています。
MBAを持っているとどんないいことがある?
先述の通り、MBAは資格ではなく学位です。医師免許や弁護士資格のように、特定の行為ができるようになるわけではありません。
「MBAを持っていること自体に意味はない。取得してからが本当の勝負だ」とよく言われます。大切なのはMBA取得に際して学んだことをどのように活かすか。
ここでは、その「活かし方」をご紹介します。
1、ビジネスのプロフェッショナルになる
2、転職やキャリアアップの可能性が広がる
3、モチベーションの高い人脈を作ることができる
1、ビジネスのプロフェッショナルになる
MBAは経営、会計、ファイナンス、マーケティングなど、ビジネスにおける幅広い分野を網羅しています。ビジネスのプロフェッショナルになることで、無一文で異国の地に投げ出されても、そこからビジネスを立ち上げて生きることができるようになります。
また、ビジネス業種はどんなものでも対応できるようになります。サービスや商品の内容は違うものでも、社会課題を正確に捉える観点や、顧客やお金を集める方法、人員のマネジメント方法などは、共通です。
ビジネスのプロフェッショナルになることで、資本主義の社会を生き抜く力を身につけることができます。
2、転職やキャリアアップの可能性が広がる
転職は一般的に30代前半までといわれていますが、MBA取得の平均年齢は32.1歳です(文部科学省2017年調査による)。MBA取得をきっかけに転職をする方も多いようです。
また、学位であるMBAを取得することで、幅広く深い知識があることを証明できます。幹部候補としての転職やキャリアアップを狙うこともできます。
3、モチベーションの高い人脈を作ることができる
MBAを取得するためにビジネススクールに通う人たちは、現状に満足していません。さらなるステップアップを目指す人たちの集まりです。また、国内外を問わず、企業の第一線で活躍するビジネスパーソンが集まっています。
MBAは、ビジネススクールで学ぶ知識はもちろん、そこで得る人脈も大いに役立つといわれています。MBA取得後に起業したり、新規事業を立ち上げたりする際に、アドバイスをし合える仲間と出会えることでしょう。
日本のMBAホルダー
日本の名だたる実業家も、MBAを取得しています。
楽天創業者 三木谷浩史 氏
1993年 米国ハーバード大学MBA取得
サントリーホールディングス株式会社代表取締役社長 新浪剛史 氏
1991年 米国ハーバード大学MBA取得
元ライフネット生命保険代表取締役社長 岩瀬大輔 氏
2006年 米国ハーバード大学MBA取得
ディー・エヌ・エー取締役会長 南場智子 氏
1990年 米国ハーバード大学MBA取得
【結論】MBAをとってからどうするかが大切
MBAは資格ではなく学位です。持っているだけでは意味がありません。
MBAを取得するまでに何を学び、どのように視野を広げたか。そして社会の課題に対してどのように貢献していくか。大切なことは、MBAを取得した後にあります。
ビジネスは、社会や個人の課題を解決するためにあります。ビジネスに関する幅広く深い知識を学び、価値観を広げ、仲間を創り、社会に貢献していく。そのサイクルをより効果的に回すために、MBAは存在しているのです。