時間管理

マインドフルネスに学ぶ。生産性を高める作業効率化の方法

「今日はなんだか集中できないなぁ……」

仕事をしていると、なぜか集中できない日があります。
集中できないと仕事が進まず、ストレスですよね。

実は「人間は集中できない生き物」なのです。
それは生命を維持し、子孫を守るため。
たとえば、仕事に集中しすぎてて自宅の火事に気づかなかったら、大変ですよね。
また、隣の部屋で赤ちゃんが泣いているのに気づかなかったら、子孫を残せなくなります。
集中できないのは、生物として当然なのです。

ですが、仕事中は集中したいもの。
結論からいうと、集中して作業を効率化させたいなら日頃から「マインドフルネス」を意識しましょう。
「今ここ」に集中する習慣があれば、集中したい時に集中できます。

本記事では、いきなりマインドフルネスするのは難しいので、スマホやPCの機能を使って集中できる方法もご紹介します。
それではいってみましょう!

【まず確認】マインドフルネスとは?


マインドフルネスとは「今ここ」の瞬間に100%心を向けている状態のこと。
雑念などを取り払い、自分が感じている感覚や感情、思考を客観的に観察している心の状態のことです。

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マインドフルネス状態になるための代表的な方法として、瞑想があります。
マインドフルネス=瞑想ではありません。

瞑想中は呼吸に集中することを繰り返します。
呼吸に集中できず、別のことを考えたとしても「あ、今〇〇のことを考えたな。呼吸に戻ろう」と考え、再び呼吸に集中します。
これを繰り返すことで、思考が脱線しても、素早く本線に戻ることができるようになります。

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スマホがあると50%も集中力が下がる!?


「仕事に集中したいけど、取引先から連絡が来て集中できないよ……」

仕事をしていると、どうしても電話をとらなければならない時がありますよね。
やむを得ない状況の時は仕方ありませんが、実はこの状況があなたの集中力を奪っている可能性があります。

2017年に次のような研究が発表されました。

■スマホなどのデジタルデバイスが近くにあるだけで、作業に使える認知のリソースは減少する

テキサス大学で行われた実験です。

研究チームは約500人の学生を2つのチームに分け、作業の指示をしました。

Aチームは、目の前に電源を切ったスマホを置いた状態で単純な作業をする。
Bチームは、スマホを視界から遠ざけた状態で、単純作業をする。
そして、どちらのチームの方が、集中力を持続させることができるかを確かめました。

結果はBチームの方が集中力を持続させることができたのです。
さらにAチームの集中力は、Bチームの半分しかありませんでした。

たとえ、電源が切れているスマホでも目の前にそれを置いて作業することで集中力は大きく低下することがわかったのです。

スマホは通知オンやバッジ、バイブレーションなどで「人に気づいてもらうように」作られています。
スマホが発する新着通知の影響で、脳が勝手に「スマホ=注目するもの」と理解しているようです。

スマホこそ、マインドフルネスの最大の敵かもしれません。

集中するために今すぐできる3つの方法


目の前の作業に集中したい。
そんな時に「今すぐできる」3つの方法をご紹介します。

①スマホを視界の入らないところに置く
②スマホの通知をすべて切る
③集中モードを利用する

①スマホを視界の入らないところに置く

先述のとおり、スマホが視界に入ってしまうと、作業効率が50%も低下します。
まずはスマホが視界に入らないところに移動させましょう。

自宅ならばタンスに入れます。
会社ならば引き出しに入れます。
移動時ならばカバンやリュックの奥の方に入れましょう。

ちなみに、強制的にスマホに触れられなくなるような、こんなモノもあるようです。

②スマホの通知をすべて切る

通知オン、バッジ、バイブレーションをすべて切り、一切通知がされないようにしましょう。

本当に緊急を要する連絡は、非常にまれです。
連絡をしてきた相手も、本当に連絡を取りたいならば、留守電に残したり、メッセージを送ったりします。
あとで留守電やメッセージを確認した時、すぐに連絡すればよいのです。

③集中モードを利用する

パソコン作業中、ついついネットサーフィンしちゃう人。
在宅ワーク中に、家事や育児の調べ物をしちゃう人。

「仕事中、作業中だから集中しないといけないのに!」
わかってはいますが、やめられないですよね。
そんな時は「集中モード」を使いましょう。

Macの「集中モード」とは

すべての通知を一時停止したり、知らされないようにしたり、特定の通知(緊急のプロジェクトに関する同僚からの通知など)のみを許可したりできます。また、通知を知らされないようにしたことを共有して、自分が忙しいことを連絡先に知らせることもできます。

「集中モード」は「今ここ」に集中しやすくするための機能です。
マインドフルネス的な思考から生まれたのかもしれませんね。

【結論】自力でやりたい「今ここ」集中


環境を整えることで集中しやすくなります。
スマホが目に入らないところに置いたり、集中モードを使ったりして、まずは環境を整えていきましょう。

でも、生活をしていたらどうしても環境を整えられない時も出てきます。
そんな時こそマインドフルネス

どんな状況でも「今ここ」に集中できるよう、日頃から訓練をしておきたいですね。

いつも通りの時こそ、非常時に備える。
マインドフルネスを日常に取り入れ、作業効率化を目指しましょう!