「意志あるところに道は開ける」
アメリカの16代大統領、エイブラハム・リンカーン氏の言葉です。原文は「Where there’s a will, there’s a way」。どんなに道が困難でも、それをやり遂げる意志さえあれば、必ず解決し道は開けるという、希望の言葉です。
その考え方にならい、会社員である我々も、強い意志を持って仕事を続けよう！……と思いたいところですが、どうやら多くの人の意志はそこまで強くないようです（当ブログ管理人は三日坊主の常習犯です）。
ではどうすれば意志を強くし、道を開けるようになるのでしょうか？
結論からいうと「意志よりも行動を徹底管理する」ことで道は開きます。デキるビジネスマンになるためには、強い意志を持つことよりも、自身の行動を徹底的に管理することが近道です。
それでは詳しく見ていきましょう！
【大前提】意志？意思？違いを解説
大前提として、「意志とはなにか」を確認しておきましょう。「いし」は「意志」と「意思」と2つの字を使うことがあります。「意志」と「意思」は同じ音でも異なる意味を持っています。
「意思」は思考、気持ちの意味を持ちます。頭の中でぼんやりと考えていることや、クリアな思考なども含まれます。日常的に行うコミュニケーションなどは、こちら「意思」を使うことが多いでしょう。「〇〇したい」と感じている時に使われる言葉です。
一方「意志」とは、考えるだけではなく、考えたことへより矢印が向いている様子を表しています。自身の行動に移す意欲が強い場合に使われます。「志」の意味は「こうしようと心に決めたこと」です。「〇〇するぞ！」というはっきりとした意向がある時に使われる言葉です。
今回は、より強い意向の「意志」に絞ってご紹介します。
意志だけでは人は動かない
小学生のころの夏休みの宿題を思い出してください。「今年こそ先に宿題を終わらせて、夏休み後半はたくさん遊ぶぞ！」と意気込んだけど、結局終盤になってひぃひぃ言いながら宿題を片付けることに。こんな苦い経験をした方も多いのではないでしょうか。
自己啓発本などを読むと「強い意志を持つことが大事」「意志を最初に持ちましょう」など、意志を持つことを強く勧められます。しかし、小学校の夏休みの宿題にはじまり、中学校・高校の定期テスト、大学時代の就活など、意志の力だけではどうにもならないこともあるようです（どうにかなっている人は、そっとこのページを閉じてください）。
人間の脳は、新しいことを始める際に、多くのストレスを受けるといわれています。その理由は古来、人がまだ狩猟・採集をしていた時代にさかのぼります。
当時の人は生存することと、子孫を残すことだけが生きる目的でした。そのため、できる限り変化を避け、安定した環境で生きることを望んでいました。その名残からか、「新しいことを始める」ことに対して、脳がストレスを感じるようになったのです。
いくら強い意志を持って「明日から朝活を始めるぞ！」と思っても、脳がストレスを感じるから、始められなかったり、続けられなかったりするのです。
意志よりも先にすべきこと
強い意志を持ったとしても、人はなかなか動きません。むしろ強いと思っていた意志がポッキリ折られてしまい、「なんて自分はダメなんだ……」とガッカリしてしまうことも多々あります。そして自己肯定感が下がってしまう結果になります。
実は強い意志を持つことよりも、先にすべきことがあるのです。それは「自身の行動管理を徹底すること」なのです。デキるビジネスマンは、行動することで習慣を変え、習慣を変えることで意志を強くしていくのです。意志ファーストではなく、行動ファーストなのです。
 AI分析でわかった トップ5%社員の習慣 |
デキるビジネスマンは…… ・笑顔の時間が長い ・過程より目的や結果が大切 ・締め切り前に何度も確認する ・考える時間より話す時間の方が長い ・自分のデスク以外で過ごす時間が長い ・意識を向けるのではなく具体的行動に変える ・結果、目標、成し遂げる、達成するという言葉が多い |
【結論】意志よりも行動｜失敗や挑戦は実験の1つ
世界的な経営コンサルタント、大前研一氏は、人間が変わる方法はたった3つしかないといっています。
人間が変わる方法は3つしかない。
１番目は時間配分を変える。
２番目は住む場所を変える。
３番目は付き合う人を変える。
この３つの要素でしか人間は変わらない。
最も無意味なのは、「決意を新たにする」ことだ。
何に時間を使うか、タイムマネジメントを徹底する。
通勤時間を削減するために住む場所を変える。
愚痴や悪口を聴かないように付き合う人を変える。
実際に行動に移すことで習慣が変わり、習慣が変われば意志が強くなっていきます。失敗や挑戦は、すべて成功のための実験の1つ。自身の行動を徹底して管理してみてはいかがですか？
