「新規事業のアイディアが浮かばない……」
「ありきたりなことばかりでひらめきがないなぁ」
新規事業の提案、新しい資料の作成、部下教育。仕事のあらゆる場面で求められる「ひらめき」。会社員として仕事をしていると、時に行き詰まることがあります。机の前で何時間も悩み、結果1日何も生まれなかった。そんな時間を過ごした方も多いのではないでしょうか。
今回は、仕事のアイディアが浮かばない時の対処法をまとめてみました。結論からいうと、新しいアイディアは「創造」ではなく「模倣」から生まれるということです。過去の歴史では、マネの達人が、新しいものを生み出してきました。
それでは詳しく見ていきましょう!
偉人の名言に学ぶ「模倣」の大切さ
過去の偉人たちは、何かを生み出す時に、まったくの0から1を生み出しているわけではないようです。一見新しいアイディアに思えることも、模倣から始まっていたのです。
過去の偉人たちの名言と共に、「模倣」の大切さを見てみましょう。
凡人は模倣し、天才は盗む。
芸術家 パブロ・ピカソ
何も真似したくないと言っている人間は、何も作れない
芸術家 サルバドール・ダリ
肝心なのはいかに盗むかである。
発明王 トーマス・エジソン
よそさんの品もんのええところを徹底的に研究して、1つ2つ足せばええんや。
パナソニック創業者 松下幸之助
私たちからとってほしい。まずは盗んでみてほしいんだ。なぜなら盗みきれないからだ。
アメリカの映画監督 フランシス・フォード・コッポラ
創造性というのは、ものごとを結びつけることにすぎない。
Apple創業者 スティーブ・ジョブズ
1人の作家から盗むと盗作だが、たくさんの作家から盗むと研究になる。
模倣から組み合わせること
たとえば料理においても、素材と素材を組み合わせて美味しい一品を作ります。スポーツにおいても、「歩く」という動きと「跳ぶ」という動きを組み合わせて「走る」という動きになります。このように、あらゆることは「A」と「B」の組み合わせで成り立っているのです。
パソコンの機能と携帯電話の機能を組み合わせたらスマートフォン。
パソコンの機能と腕時計の機能を組み合わせたらスマートウォッチ。
パソコンの機能と本を組み合わせて電子書籍。
この世はあらゆるものの組み合わせでできているのです。
「A」と「B」を足すのではなく、掛け合わせる。そうすることで、新しい価値が生まれるのです。
模倣と組み合わせに行き詰まったら
模倣と組み合わせ。そうすることで、新しいアイディアを生み出すことができます。しかし、それでも行き詰まることもあります。
そんな時は、ボーッとすることをおすすめします。何も考えず、ただボーッとすることで、新しいひらめきが生まれるのです。
これは脳の機能が影響しています。ボーッとすることで、脳の中の「帯状回(たいじょうかい)」という部分が活性化します。帯状回は、脳内の情報を整理し、ひらめきを生む部分です。
模倣と組み合わせに行き詰まったら、ぜひ何も考えず、ボーッとすることをおすすめします。
ちなみに、マインドフルネス瞑想もおすすめです。
![](https://ohtsukasyuhey.com/wp-content/uploads/2022/09/1-3-320x180.jpg)
【結論】仕事のアイディアが浮かばなければ4つを掛け合わせよう
SNSが普及し、個人で働く人が増えてきました。個人で働くためには、他の人とは異なる「個性」が求められます。
元祖ノマドワーカーといわれている安藤美冬氏は、「4つの強みを掛け合わせることで、個人として生きていける」といっています。安藤氏の場合「ノマド」「フリーランス」「ソーシャルメディア」「セルフブランディング」だったそうです。
強みが1つだけでは、ライバルが多く、太刀打ちできません。しかし4つを掛け合わせることで、オリジナルを生み出すことができます。
仕事のアイディアが浮かばなければ、まずは誰かがやっていることを真似してみましょう。良いところを4つ掛け合わせることで、新規事業ができあがるかもしれませんよ。