「あの人、なんでも器用にこなすよなぁ」
会社で同僚たちの仕事ぶりを見ていると、時にとても器用な人と出会います。資料作成も、商談も、プレゼンも、上司や部下とのコミュニケーションも、時には飲み会の幹事でさえも、そつなくこなす人がいます。うらやましくもあり、時に嫉妬心すら抱いてしまいます。
学生時代を振り返っても「器用にこなす人」はいました。勉強も運動もなんでもそつなくこなし、誰からも愛される人がいました。はたして、どうすれば自分も器用にこなせるようになるのでしょうか?
結論からいうと「運動も仕事も上達の原則は同じ」です。運動も仕事も上達する5つの原則を守れば、メキメキスキルは高まり、自分も「そつなくこなす」ことができるようになります。
それではここから詳しく見ていきましょう!
運動が上達する5原則
運動が上達するためには、練習が必要です。ですが、腕立て伏せを毎日10回続けても、ベンチプレス100kgは持ち上げられません。練習の効果を最大限にするためには、練習の方法を工夫する必要があります。
ここでは、練習を工夫するための「5つの原則」をご紹介します。
①短時間
②変化
③複合
④差異化
⑤全身性
①短時間
1つの運動を短い時間で行うことです。何時間も行って完璧を目指すのではなく、完璧でなくてもよいので短い時間で切って、次の運動に進みます。
②変化
運動を少しずつ変えながら実施することです。たとえば利き手とは逆の手でボールを投げるように、まったく別の運動に変えるのではなく、「運動のマイナーチェンジ」をしましょう。
③複合
運動を上手にするためには、さまざまな能力をまんべんなく習得することが必要とされています。バランス感覚や素早く反応する能力、相手との距離感など、それぞれの能力をまんべんなく習得しましょう。
④差異化
普段行わないような運動をあえて行うことです。たとえば、回転しながら走ったり、目を閉じてボールを投げるなど、非日常的な運動を取り入れることです。
⑤全身性
右手で運動をしたら左手も使ったり、前向きで走ったら後ろ向きで走ったりしましょう。運動中は全身を使うことを考えましょう。
5原則を会社員に当てはめてみた
運動が上達する5つの原則を、会社員に当てはめてみました。
①「短時間」を会社員に当てはめると…
会社員に当てはめると、1つの作業を半日や1日かけて行うことはやめましょう。
1日のスケジュールを「分単位」で決めます。1つの作業はどんなに長くて1時間半までで、それ以上は時間をかけません。時間が限られているからこそ、人は集中して最大限のパフォーマンスを発揮できるのです。
②「変化」を会社員に当てはめると…
会社員に当てはめると、「定型どおりの資料作成はやめましょう」。
主題、事業の目的、概要、収支、マーケティング策…と続くような、いつもどおりの流れを壊してみましょう。表紙にキャッチコピーを入れる、縦向きの資料を横向きにするなどのマイナーチェンジでOKです。いつもとは違うことでフレッシュ感を与えることができ、提案の内容も記憶されやすくなります。
③「複合」を会社員に当てはめると…
会社員に当てはめても、さまざまな能力をまんべんなく習得することは必要です。
会社員にもコミュニケーションスキルや事務処理能力、論理的思考力、プレゼンスキル、商談スキルなど、さまざまなスキルが求められます。組織で働き、さまざまな取引先の方々と関わる会社員だからこそ、1つのスキルだけでなく、まんべんなくスキルを伸ばしていくことが求められます。
④「差異化」を会社員に当てはめると…
会社員に当てはめると、幅広い知識の獲得につながります。
普段行かないような飲食店に行ってみる、手に取らないような本を読んでみる、早起きをしてみるなどなど。あえて普段行わないようなことを実践してみることで、知識や興味、関心の幅が広がり、人とのコミュニケーションのとっかかりになる可能性が増えます。
⑤「全身性」を会社員に当てはめると…
会社員に当てはめると、座ってパソコンをカタカタ打ち続けることはやめた方がいいということです。
長時間、同じ姿勢を続けることは体に毒です。1時間に1回は立ったり、肩を回したりして、全身の血行を良くしましょう。肩こりや腰痛などがあると、効率的に仕事ができませんよね。
立って仕事をしたいなら「スタンディングデスク」がおすすめです。こちらの記事で詳しく説明をしていますので、よかったらどうぞ。
【結論】5原則を守って器用に生きよう!
ピカソは数学も幾何学も化学も天才で、その中からたまたま芸術を選んだだけといわれています。きっとピカソにとってはどれも同じに見えていたことでしょう。
運動も仕事も上達するための原則は同じです。原則を守ればぐんぐん上達していくことでしょう。5つの原則を守り、器用な会社員を目指していきましょう!