マーケティング

なぜbillsのパンケーキは売れた?売れ続けるためのシェア思考

「同業他社には何も教えん!」

ビジネスをしているとどうしても気になる同業他社の動き
同業他社がSNSを始めたから、自社もSNSを始めたくなる。
自社が出した広告と、なんとなく似ている他社の広告。

世の中は弱肉強食。

とはいえ、本当に他社を蹴落としてのし上がらなければならないのでしょうか。
他社と戦う以外の道はないのでしょうか。

結論からいうと「独り占めはしない方がいい」です。
他社は、ライバルではなく同時代を生きる仲間です。

それでは詳しくみてみましょう!

地域を活性化!不動産にドラマを作るR不動産


R
不動産株式会社をご存知でしょうか。
R不動産は「新しい視点で不動産を発見し、紹介しているサイト」です。

従来の物件の選び方は、家賃や間取り、駅やスーパーとの距離、築年数など、情報が基準でした。
しかし、R不動産はまったく別の切り口で物件を紹介しています。

以下、R不動産のHPからの引用です。

人はそれぞれに、違ったこだわりや好みを持っていると思います。
一風変わった物件も、人によっては、それが宝物のような空間かもしれないのです。
重要なのは、そのマッチングだと思います。

今まで、本当に欲しいと思う物件に出会うための情報に、なかなか出会えないという体験はなかったでしょうか?

「多少古くても良いので、雰囲気のある家が良い」
「バルコニーが広かったり、ちょっと庭があるような物件に住みたい」
「倉庫のようなカッコいい物件を事務所にしたい」
「一戸建てを改装して住みたい」

しかし、よく探してみると実際にはそんなこだわりに応える物件も数多く存在するのです。
私たちは日々、そんな物件を膨大な不動産市場の中から丹念に探し出して、サイト上で皆さんにご紹介していきます。
普通の不動産紹介では拾いきれないような、物件の隠れた魅力を掘りおこします。

「住む」という行為は「生きる」という行為と同義です。
生きるということは、利便性がよければ良いというものでもありません。
街の雰囲気やその地域に暮らす人、前に住んでいた人の名残、近隣の人の立ち居振る舞い。

すべてが「住む=生きる」という行為につながります。
R不動産は、そんな先駆的な取り組みをしています。

そしてR不動産は、日本全国に活動を展開中。
2022年現在は下記の地域で活動しています。

✔️東京R不動産
✔️金沢R不動産
✔️福岡R不動産
✔️山形R不動産
✔️大阪R不動産
✔️鹿児島R不動産
✔️神戸R不動産
✔️京都R不動産
✔️鎌倉R不動産
✔️公共R不動産
✔️団地R不動産

R不動産はシェアの不動産


R
不動産のインターネットサイトはR不動産株式会社」として企画、運営されています。
ですが不動産の仲介は株式会社スピークが行っています。

さらに運営・制作ディレクターとして、株式会社オープン・エーから馬場正尊さん、株式会社スピークから吉里裕也さん、林厚見さんが関わっています。
会社の垣根を超えて、お互いの力を合わせて不動産業界の新しい切り口を考えているのです。

その斬新な取り組み姿勢が評価され、20154月にはテレビ東京の「カンブリア宮殿」で紹介されました。

独占せず、シェアする。
そんな働き方が、不動産業界に風穴を開けたのです。

「朝食にパンケーキを。」文化を作ったbillsのやり方


世界一の朝食
とうたわれたシドニーの人気店カフェ
bills
20125月にテレビ東京の「出没!アド街ック天国」で紹介され、一躍大人気店になりました。
billsを日本に招いたのは、トランジットジェネラルオフィスの中村貞裕さん。
中村さんは、当時まだ有名でなかったbillsが雑誌に取材をされる時、決まってこういったそうです。

「あの店とあの店とあの店も一緒に取材してください」

同じ業態のお店を紹介し、同じ雑誌の同じページに、並べて紹介してもらったそうです。
自分の店だけ紹介してもらえば、一時的に人気が出て、その時は繁盛するでしょう。

しかし、中村さんはそれだけだと一過性のブームで終わってしまい、繁盛は続かないと考えました。
そこで他の店舗も一緒に紹介してもらうことで、多くに人が「朝食にパンケーキを食べる」という行動を生み出しました。

そして廃れることのない「パンケーキ文化」を創り出したのです。

【結論】同業他社は同時代を生きる仲間

ライバル店をライバル視せず、同時代に業界をに盛り上げる仲間と捉える。
仲間と切磋琢磨し、よりよい文化を創り上げる。
そうすることで、結果的にみなが商売繁盛する。

自社でできる範囲は限られており、いくら人を増やそうと必ず限界がきます。
他社とシェアし、協力することで、範囲は広がっていくでしょう。

会社員は、同業他社とつながり、新しい道を切りひらいていきましょう!