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継続は力なりの嘘|忙しい会社員が毎日挑戦したこと6選

「毎日続けても結果が出ない」

「継続は力なり」という言葉があるように、日本は毎日コツコツ継続することが美学とされています。継続すれば必ず結果が出る。盲目的に毎日ただ続け、結果が出ずに飽きて辞めてしまう。そんな悪循環に悩む方も少なくないはずです。

本記事の結論は「ただの継続は何の力にもならない」です。本記事は、ただの継続が力らにならない理由をまとめ、わずかでも毎日新しい何かに挑戦する意味をご説明します。最後には会社員が今日からできる「ほんの少しの挑戦」を6個まとめてみました。

それではここから詳しく見ていきましょう!

毎日新しいことに挑戦する理由


同じルーティーンを毎日継続しても成長はありません。むしろ「現状維持は後退の始まり」。かの福沢諭吉が「進まざる者は必ず退き、退かざる者は必ず進む」といっています。

毎日の挑戦が自分を成長させるのは、スポーツの世界でも同じです。

スポーツのトレーニングで成果を出すためには、さまざまな原則があります。その中の1つが「過負荷の原則(かふかのげんそく)」といいます。「オーバーロード(overload)の原則」ともいいます。この原則は、体力を向上させるためには、日常的にかかっている水準以上の負荷が必要という法則です。

腕立て伏せに例えてみましょう。日常的に腕立て伏せをしていない人が、毎日10回を目標に始めました。最初の1週間はなかなかの苦労かもしれません。ですが次第に10回という数に慣れてきます。腕立て伏せを10回行うことで起きていた筋肉痛が、ある時からなくなりました。

筋肉痛が起きるということは、「日常的にかかっている水準以上の負荷がかかっている」ということです。筋肉痛が起きないということは、日常的な水準に達していないということです。

だから腕立て伏せの回数を増やしたり、背中に重たいものを乗せて実施したりして、少しずつ負荷を大きくしていくことが必要なのです。

毎日0.1%でも積み上げると……

成長を数字で見てみましょう。毎日たった「0.1%」でも成長することと1年後にどうなるでしょう?

毎日、0.1%の改善を1年続けるということは、1.001を365乗です。これを計算すると

1.001の365乗=1.44025131343

となります。つまり1年後には今の144%も成長していることになります。

今の自分の力が100だとして、毎日0.1%ずつ成長していけば、1年後には144になります。約1.5倍。これをご自身の給料に当てはめて考えると、思わずニヤリとしてしまいますよね。それだけ毎日積み上げることは威力があるのです。

現代はポジションの奪い合い


多様化が進む現代は、ポジションの奪い合いです。2ちゃんねる創設者のひろゆき氏ならば、論理的な上、歯に衣着せぬものいいでポジションをとっています。

「元祖ノマドワーカー」といわれる安藤美冬氏は、キーワードを4つ掛け合わせるとオリジナルができるといっています。安藤美冬氏の場合、「ノマド」「フリーランス」「ソーシャルメディア」「セルフブランディング」がキーワードだったようです。

この4つは、中途半端な4つでは効果を発揮しません。100人の中で1位になれるくらい突出した4つのキーワードである必要があります。これまで自分の強みとして培ってきた経験や個性が4つある方ならば、その4つを強みとして活かしていきましょう。ただ、100人中1番になれる4つを持っていない方も多いでしょう。そんな方は、「八ヶ岳戦法」がおすすめです。

「八ヶ岳戦法」とは、投資家の藤野英人氏がおすすめする方法です。藤野英人氏は次のように語ります。

八ヶ岳戦法とは?

ー八ヶ岳はひとつひとつの大きさでは富士山にかなわないかもしれません。でも、連峰をなすことによって全体で美しく、ひとつの個性となっています。1000時間使えるとしたら200時間ずつ、5つの分野に取り組むわけです。1つの分野で完璧を期すのではなく、5つの分野で8割の出来を目指すのです。その5つで勝負するというのが私の考え方です。
レオス・キャピタルワークス社長兼最高投資責任者 藤野英人氏

また、実業家の堀江貴文氏の著書『多動力』でも、「いくつもの異なることを同時にこなす力」として、いろいろなことにチャレンジすることをおすすめしています。

毎日忙しい会社員へ▶︎毎日こんなことをしてはいかが?


毎日8時間拘束。さらに人手不足による残業で忙しい会社員。そんな方が毎日新しいことに挑戦して「0.1%」ずつ成長することは、なかなか難しいことです。そこでここからは、会社員でも毎日挑戦できる、簡単な「0.1%」をご紹介します。

①脚のむくみをとりたいなら→かかとをあげて歩く
②英語力を身に付けたいなら→渡辺直美のポッドキャストを聴く
③美味しいもの好きなら→高価な調味料を買う
④本から知識を得たいなら→YouTubeの要約を聴く
⑤議論が上手くなりたいなら→YouTubeでABEMA Primeを聴く
⑥文章スキルを鍛えたいなら→Twitter

①脚のむくみをとりたいなら→かかとをあげて歩く

脚は第2の心臓といわれています。歩くことで脚の筋肉が血管のポンプの役割を果たし、脚の水分を上半身に送ってくれます。そのため、脚のむくみが解消されます。

より効果を高めたいなら、かかとをあげて歩きましょう。かかとをあげることで「ふくらはぎ」の筋肉を使い、ポンプの効果を高めてくれます。

毎日「0.1%」の成長をするなら、まずは体の健康から気を配りたいですね。

②英語力を身に付けたいなら→渡辺直美のポッドキャストを聴く

英語力を鍛えたいなら、Spotifyで毎週木曜に放送中の「Naomi Takes America」を聴きましょう。芸人の渡辺直美氏が、自身の英語力を鍛え、アメリカの文化を知るために、ネイティブの方と英語でおしゃべりをします。

渡辺直美氏は簡単な単語で話し、ネイティブの方の発音も同時に聴くことができます。「英語力を鍛えたい!」と思った最初の段階の方におすすめです。

③美味しいもの好きなら→高価な調味料を買う

高価な調味料を買うことで、自炊が楽しくなります。卵かけご飯やもやし炒めも、高価な調味料があるだけでかなり美味しくなります。

個人的には「アウトドアスパイス ほりにし」「黒瀬のスパイス」がおすすめです。

④本から知識を得たいなら→YouTubeの要約を聴く

本を読む時間がない方は、YouTubeの要約を聴きましょう。要約とはユーチューバーの方が、1冊を10〜30分程度でまとめて、要点のみ解説してくれています。倍速視聴もできますし、忙しい会社員向けに「聴くだけでOK」という動画も多いです。

個人的なおすすめは「サラタメ」氏、「学識サロン」氏あたりです。

⑤議論が上手くなりたいなら→YouTubeでABEMA Primeを聴く

1つのニュースに対してゲストとコメンテーターが議論を繰り広げるABEMA Primeを聴くことがおすすめです。

コメンテーターには、2ちゃんねる創設者のひろゆき氏、イェール大学助教の成田悠助氏、芸人の田村淳氏、カンニング竹山氏など、そうそうたるメンバーが揃っています。極端な意見を聴くことができますので、視野が広がりますよ。

⑥文章スキルを鍛えたいなら→Twitter

140文字という制限の中で主張するので、Twitterは文章スキルが鍛えられます。いいねやリツイートなどの反応もありますので、成果が目に見えてわかります。

会社員は資料を作成することが多いので、文章スキルは必須。Twitterで要約する力を鍛えましょう。

挑戦の継続が成長を引き起こす

「継続は力なり」という言葉の本来の意味は、「信念を貫くことの大切さ」です。誰も「続ければ何でも上手くいく」とはいっていなかったのです。

挑戦を続けること。これが自分を成長させる唯一の道です。挑戦のある毎日を送っていきましょう!

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