マインドフルネス

プロの運動指導者に学ぶ|短時間・多数回の瞑想のススメ

「瞑想したいけど30分も時間取れないな…」

Apple創業者のスティーブ・ジョブズマイクロソフト創業者のビルゲイツパナソニック創業者の松下幸之助
世界の偉大な経営者が習慣にしていた「瞑想」
毎日欠かさず行うことで、新たなひらめきが生まれるといわれています。

ただ、毎日取り入れるとなると、その時間の確保が難しいですよね。
毎日イレギュラーなことも起こります。
どうすれば習慣にできるのでしょうか。

結論からいうと「短時間×多数」がおすすめです。
切り替えの経験を増やすことで、よりマインドフルネス状態になりやすくなります。

それでは詳しく見ていきましょう!

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マインドフルネスとは


マインドフルネスとは「今ここに100%集中した状態」のこと。
評価や判断を手放し、余計な雑念を消すことで、集中力を高めることにつながります。
その他にも、不安やストレスの解消免疫機能や自己肯定感の向上など、様々な効果があるとされています。

マインドフルネスは、その反対の状態を理解するとよりわかりやすくなります。
マインドフルネスの反対の状態とは「マインドレスネス」です。

マインドレスネスは「今ここに集中できていない状態」のこと。
要するに注意が散漫な状態、無意識の状態のことをいいます。

たとえば、飲み会で友達と喋りながらビールを飲んだりおつまみを食べたり。
気づいたらビールやおつまみがなくなっていたということがあると思います。
この状態がマインドレスネスの状態です。

一方で、1人で静かにバーに行き、落ち着いたBGMと照明の中で、ビールの泡のきめ細かさやのどごしなどをじっくり味わうのが、マインドフルネス状態です。

そんなマインドフルネス状態に入る練習法として注目されているのが「瞑想(メディテーション)」です。
安定した場所に座り、自分の呼吸に集中するだけの時間です。
瞑想をすることで、マインドフルネス状態に入りやすくなるといわれています。

マインドフルネスについて詳しくはこちら。

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近年マインドフルネスが注目される理由

近年マインドフルネスが注目されている理由は、生産性の向上が挙げられるでしょう。

業務中、マインドフルネス状態となり、1つの業務に集中して取り組むことで、生産性を高めることができます。
働き方改革が進む中で、長く残業することよりも、時間内に仕事を終わらせることが重視されてきています。
そのため、生産性を上げるきっかけになるマインドフルネスが注目されていると考えられます。

Googleトレンドでは、2016年10月ごろマインドフルネスの検索量が過去最高を記録しています(2014年1月〜2022年11月の期間)。
一方で働き方改革は、2016年10月ごろの同じ時期から検索量が増えてきました。
働き方を改革するための1つの手段として、ジワジワと広がっていったことがわかります。

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運動が上達するコツは「飽きないこと」


筆者は実は、子どもたちに運動を指導するプロです。
こちらで働く修平コーチです。

子どもたちに楽しく運動をしてもらうためには「飽きさせないこと」が大事です。
長く同じことを反復して行うと、徐々に飽きていきますよね。
そして楽しくなくなります。

また、運動が上達する観点から見ても、同じことの繰り返しはおすすめできないのです。
新しいことができるようになるためには、脳内の神経回路がつながる必要があります。
同じことを何度も繰り返しても、つながった神経回路がより強化されるだけで、新しい回路はつながりません。

例えるならば、荒地に道路を作る場合
新しい運動ができるようになるということは、荒地を整地し、1号線が完成したということです。
その同じ運動を何度も繰り返しても、1号線は完成しているので、次の道路はできません。
完成したら次の道路を作るために、新しい運動にチャレンジする必要があるのです。

道路がたくさん完成することで、様々な場所に行くことができます。
サッカーに例えるなら、ドリブルもパスもシュートもできるようになります。
だから飽きずに様々な運動をすることが楽しく感じるのです。

プロの運動指導者がおすすめする瞑想法


上記の通り、運動を楽しく続けるコツは「飽きないこと」です。
つまり「短い時間で多くの種目を行う」ことです。

瞑想も、同じ考え方を取り入れることをおすすめします。
簡単にいうと「1日30分を1回する」よりも「1日3分を10回やる」ということです。

マインドフルネスとは「今ここに100%集中している状態」のことです。
しかし、その状態に入ることが、なかなか難しい。

物理学的には、新しいことを始める時に、最も摩擦が起きるとされています。
脳科学的にも、人が新しいことを始めようとする時に最もエネルギーを必要とします。
だから1回の瞑想を短時間で切り上げ、何度も実施し、マインドフルネス状態に「入る練習」をするのです。

スムーズにマインドフルネス状態に入れるようになれば、あれこれ入ってくる仕事も1つずつ集中して取り組めるようになります。
そして結果的に生産性を向上させることができるのです。

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【結論】まずは1日3分から|瞑想は短時間×多数でやろう

2016年9月にNHKで放送された「ガッテン!」で、瞑想が特集されました。
この時におすすめされていたのは「3分間マインドフルネス」です。

最初の1分は自分の感覚に注意を向ける時間。
次の1分は自分の呼吸に注目する時間。
最後の1分は自分の体の状態に注意を向ける時間。
たった3分で脳の記憶の中枢「海馬」を活性化させ、ぼけやうつ、ストレス対策になると紹介されました。

「ガッテン!」でも注目された「短時間瞑想」
1日何回も行うことで、より深い効果を感じることができます。
ぜひ実践してみてくださいね。