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走り高跳びの理論|目標達成とSMARTの法則とは

「目標が高すぎて全然達成できなかった……」
「今年の目標はどんなことにしよう?」

元旦や新年度初日、誕生日などの節目で立てたくなる目標。目標の大切さを頭でわかってはいるものの、億劫になったり、立てても忘れてしまったり。日々のいそがしさに目標どころではなくなりますよね。

結論からいうと「目標は紙に書いて貼る」ことをおすすめします。そして目標は「SMART」に立てましょう。

なぜ紙に書いて貼るの?
「SMART」とは?

それでは詳しく見ていきましょう!

走り高跳びの理論|目標は見える方が良い理由


先に結論をいうと、目標は「目に見える方が実現可能性が上がる」です。これを証明したのが、走り高跳びの理論です。

走り高跳びは、小学校などで誰しも必ず一度は目にしたことがあると思います。「はさみ跳び」や「ベリーロール」でバーを跳び越す種目です。バーの徐々に高さが上がりますが、バーに触れないように(落とさないように)跳び越します。バーに触れて落としてしまった直前が、自身の記録になります。

実はこの走り高跳びですが、バー無しとバー有りだと「有り」の方が成績が良くなり、高く跳べるのです。目標が目に見えるようになっているからこそ、実現に向けて動きやすくなるということです。

目標は紙に書き出そう


走り高跳びの理論から、目標は目に見える形にした方が実現可能性が高まることがわかりました。ですので、目標は紙に書き出し、貼っておくことがおすすめです。

その際、次の「小」「中」「大」の3つの目標を立てましょう。

「小」は、3ヶ月程度で達成できるような短期目標のことです。1年を「季節」で分け、短いスパンで達成できるような目標を立てましょう。

「中」は、1年間挑み続ければ達成できるそうな目標です。目標を忘れることなく、日々精進すれば達成できる目標にしましょう。

「大」は、1年かけても達成できるかわからず、翌年移行に持ち越してもかまわないくらい大きな目標です。もし達成できたら、なりたい自分になれる(=自己実現できる)くらいの大きな目標にしましょう。

また、「小」の目標達成が、「中」の目標達成に、「中」の目標達成が、「大」の目標達成につながるようにしましょう。それぞれの目標を可視化し、毎日見えるところに貼っておくことをおすすめします。

SMARTの法則|より効果的な目標設定の方法


目標は、次の5つのポイントを守って立てると、達成しやすくなります。それぞれの頭文字を取って「SMARTの法則」といいます。

Specific 具体性
Measurable 計量性
Achievable 達成可能性

Relevant 関連性
Time-bound 期限

Specific 具体性

目標は、なるべく具体的にしましょう。「スキルアップ」「人脈を広げる」などの抽象的な目標ではなく、「資格を取る」「新たな出会いがあるように予定を空けておく」などの具体的な目標にしましょう。「すぐに行動できるかどうか」が、具体性かどうかを判断する基準になります。

Measurable 計量性

目標は、数値化によって目標達成率を可視化できるようにしましょう。「本を100冊読む」「売上を〇〇%上げる」など、数字で評価できるようにしましょう。ビジネスは結果がすべてです。「よくがんばった」から報酬が増えるわけではありません。誰もが客観的に評価できる数字で目標を立てましょう。

Achievable 達成可能性

目標は、目標達成が現実的なものにしましょう。「毎月新規事業を立てる」など、現実的でない目標はやめましょう。「毎日経営者と飲みに行く」など、健康を害する可能性がある目標も避けた方がよいです。健康であることが最大の資本です。心身ともに健康のままで達成できる目標を立てましょう。

Relevant 関連性

目標は、事業や業務と直接関連しているものにしましょう。目標を達成したらどのような良いことがあるか、イメージすることでわかりやすくなります。「売上を20%上げる」という目標を立てたら、「給料が〇〇円上がる」など、会社と自分にとってどれくらいの利益があるかを考えて目標を立てましょう。

Time-bound 期限

目標は、目標達成までの期限を明確にしましょう。どんなに素晴らしい目標でも、達成までにどのくらいかかるか見通しが立たないものはおすすめできません。ポイントは小さな目標を短い頻度で達成すること。「目標を達成した」という成功体験は、次の目標に向かう推進力になります。3ヶ月、半年、1年などの期間で達成できそうな目標を立てましょう。

【結論】SMARTの法則は目標のクオリティチェック

登山に例えると、目標はチェックポイント、目的は頂上です。サッカーに例えると、目標はゴール、目的は勝利です。目標を立てて行動し続けることで、目的に近づくことができます。

つまり「SMARTの法則」は、目標の達成度合いのクオリティチェックになります。目標達成の可能性を高めるために効果的な方法なのです。

「SMARTの法則」で目標を立てて、スマートに毎日行動を続けていきましょう!