「自分の話をし過ぎたな……」
「なぜか会話が続かないな……」
毎日欠かせないコミュニケーション。よりよいコミュニケーションをとりたいと思いつつ、なぜか続かない会話。コミュ力お化けのあの人のように、どうすれば会話を盛り上げたまま続けることができるのでしょうか。
結論からいうと「人の話を聴くことでコミュ力お化けになる」ことをおすすめします。
特に「傾聴」のスキルを高めることで、盛り上がる会話を続けられます。
それでは詳しく見ていきましょう!
【大前提】人は自分に最も興味がある
コミュニケーションを向上させるために、最初に考えたいことは「話すこと」よりも「聴くこと」です。人は誰もが自分のことが一番大切で、自分に一番興味があります。誰もが自分のことを認めてほしいし、自分のことをわかってほしいと願っているんです。だから人は自分のことをわかってくれる人を好きになります。
コミュ力お化けは、決して話し上手な人の称号ではありません。より相手の気持ちに寄り添い、話を聴ける人こそ、話している人からコミュ力お化けと思われるのです。
コミュニケーションの秘訣「傾聴力」とは
話を聴くスキルを高めることが、コミュニケーション能力を高める最大のコツです。特に話を聴くスキルの中でも「傾聴力」を高めることをおすすめします。
傾聴力とは、簡単にいうと相手の話に耳を傾け、熱心に聴くスキルのことです。もともとは心理学の分野でカウンセリングの技法として使われていました。アメリカの臨床心理学者カール・ロジャース氏によって、提唱されました。カール・ロジャース氏によると、傾聴力を発揮するためには、次の3つが必要とされています。
①共感的理解
相手の立場に立って、気持ちに共感しながら話を聴くことです。
②無条件の肯定的関心
相手の話に対して評価や否定をせず、なぜそう考えているのか肯定的に聴くことです。
③自己一致
聴き手の感じたことと態度・言葉を一致させて聴くことです。
この3つをもって、相手の話に耳を傾けることで、傾聴力を発揮できます。傾聴力を発揮することで、相手は話しやすくなり、包み隠さず話せるようになっていきます。
傾聴力を高めるトレーニング法
コミュニケーション能力を高める方法として、傾聴力を高めることが必要です。傾聴力を高めるトレーニング法として、次の5つがおすすめです。
1、聴く態度を作る
2、感情を込めた相槌
3、相手の話を言い換える
4、ミラーリング
5、バックトラッキング
1、聴く態度を作る
話を聴く姿勢、態度を作りましょう。
腕や脚を組む、サングラスの着用、横目や半身で聴くなどのことはNGです。腕や脚を組むことで相手に威圧感を与えてしまいます。サングラスは視線が見えないため、相手に不安を与えます。
話を聴く際は相手に正対します。イスの背もたれに寄りかかることなく、前傾姿勢をとりましょう。相手の話を傾聴するためには、まずは姿勢を整えることから始めましょう。
2、感情を込めた相槌
相手の話に、肯定的な感情を込めましょう。
無機質の相槌だけでは、相手は話をしたくなくなります。「それは辛かったね!」「私だったら怒ってしまうかも!」「そこまでしてくれたら嬉しいね!」など、感情を込めて相槌を打っていきましょう。
3、相手の話を言い換える
相手の話を別の言葉で言い換えましょう。
これは「パラフレーズ」と言われるテクニックです。相手は自分の言葉を言い換えて聴いてくれることで、伝わっていると安心することができ、安心することで、さらに次の話をすることができます。
「〇〇に困っている」という話を「□□で解決できそう」というポジティブな言葉に変えたり、ことわざや慣用句などで表現することもおすすめです。
4、ミラーリング
鏡のように相手と同じ動きをすることを「ミラーリング」といいます。
相手が飲み物を飲んだら自分も飲んだり、大げさなリアクションをしたら自分も大きめのリアクションをするなど、相手と同じ動きを心がけましょう。また、表情や声のトーンなどを揃えることで、親密感や安心感を与えることができます。
5、バックトラッキング
「バックトラッキング」とは、オウム返しのことです。
相手の話のキーワードを繰り返すことで、相手の気持ちへの共感を示すことができます。無言や沈黙は、話者にとって怖いものです。相手の話を言い換えることが難しい時や、相槌ばかりになっている時には、ぜひこのバックトラッキングを使ってみましょう。
【結論】コミュ力お化けは傾聴力から生まれる!
人は自分に最も興味があります。誰しもが誰かに話を聴いてほしいのです。話を聴いているとつい自分の意見を挟んでしまうもの。時には挟むだけでなく、相手の話を奪い、自分の話にすり替えてしまうこともあるでしょう。
聴き上手は話し上手。傾聴力を鍛えて相手の話を聴けるコミュ力お化けになりましょう!
コミュニケーションには、自分なりのクセがあるものです。傾聴力を高めるためにも、まずは自分のクセを知ることが大事。無料診断と、プロによる60分程度のアドバイスを受けることができます。興味のある方はこちらから↓