コミュニケーション

テキストコミュニケーションの落とし穴|部下を動かす5つの注意点

「チャットだと伝わらないなぁ……」
「この人何を言いたいのかわからない!」

リモートワークの普及やITツールの活用などにより、近年テキスト上でのコミュニケーションが増えています。
社内業務のみならず、取引先や顧客への連絡などでも使われるようになりました。

しかしながら、冒頭のような「気持ちが伝わらない」「何を言いたいのかわからない」こともしばしば。
テキストコミュニケーションはどのように使えばよいのでしょうか。

結論からいうとテキストコミュニケーションは「発信者側が特に気を付ける」ことが大切です。
受信者にわかりやすい発信することがミソです。

それではここから詳しく見ていきましょう!

オンラインコミュニケーションの4分類

オンラインコミュニケーションは、次の4つに分類されます。

チャート.png

💡公開・同期型
→ライブ配信、バーチャルオフィス

💡非公開・同期型
→オンライン会議・通話

💡公開・非同期型
→掲示板、グループチャット

💡非同期・非公開型
→メール、個別のチャット

そのうち今回は非同期・公開型の「チャット」や、非同期・非公開型の「メール・個別チャット」の注意点をご紹介します。

なぜテキストコミュニケーションが使われているの?


近年、メールやチャットなどのテキストコミュニケーションが広く普及した理由として、次の3点が挙げられます。

①記録に残る
②いつでも連絡できる
③一度に大人数に向けた発信ができる

①記録に残る

メールもチャットも、テキストで送信すればそのすべてが自動的に記録として残ります。
いつでもその記録をさかのぼって確認できるようになるので、確認作業の手間を省くことができます。

また、すべてが記録に残れば、万が一トラブルが起きた場合も「言った・言わない」の水掛論にならないですよね。

②いつでも連絡できる

リモートワークが普及し、オフィスに通う必要性が下がってきています。
同じ場所にいないことで、相手が今何をしているかを把握することができません。
「電話してもつながらない」ということが多々あります。

ですので、非同期型のコミュニケーションツールとして、テキストコミュニケーションが普及しているのです。

③一度に大人数に向けた発信ができる

テキストでの発信をすると、一斉に多くの人へ情報を届けることができます。

電話でのコミュニケーションだと、基本的に相手は1人です。
1人ずつ伝えていかなければならないのは、時間のロス。
一斉にテキストで伝えられるようになったことで、かなりの時短になり、タイパが向上しました。

テキストコミュニケーションの注意点【5選】


テキストコミュニケーションは便利な反面、テキストだけだと伝わらない部分もあります。
このことを理解・注意して活用すれば、生産性はグッと高まります。
テキストコミュニケーションを取る場合は、次の5点を気をつけて行いましょう。

①最初に結論を書く
②スレッドに分ける
③主語・述語をつける
④リアクションをする
⑤記号や絵文字・顔文字をつける

①最初に結論を書く

テキストコミュニケーションでは、最初に結論を書きましょう。
最初に結論を書くことで、「〇〇についての話だな」と全体像を理解して読むことができ、理解度が上がります。

②スレッドに分ける

1スレッド1テーマを徹底しましょう。
1スレッドに複数テーマが混在してしまうと、重要な情報が埋もれてしまい、トラブルの火種になります。

③主語・述語をつける

テキストコミュニケーションは、会話以上に主語と述語に気をつけましょう。
主語とは「誰が・何が」、述語とは「どうする」「どんなだ」を表します。

たとえば下記の2つを見比べてみましょう。

【悪い例】
上司:明日までに確認しておいてください。

【良い例】
上司:〇〇さん、明日までに△△社に提出する企画書を読んで疑問点をピックアップしておいてください。

 

「誰が」「どうする」という点を書くことで、コミュニケーションによるトラブルを未然に防ぐことができます。

④リアクションをする

なるべく早めのリアクションをしましょう。
返信が難しく、許されるのであれば、まずは「いいね!」や「スタンプ」での返信でも構いません。
相手に受信したことが伝わればOKです。

対面でのコミュニケーションや通話ではその場で相手の反応を見ることができるため、安心できます。
テキストコミュニケーションでも発信者に安心を与えることは大切です。

⑤記号や絵文字・顔文字をつける

許される関係性であれば、記号や絵文字、顔文字をつけましょう。
「わかりました。」「わかりました!」では、相手に与える印象が大きく異なります。
社内であれば上司の立場の人が、積極的に記号や絵文字・顔文字を使っていきましょう。

ちなみに「わかりました」と句点をつけないのは、もってのほかです。

【結論】自分のコミュニケーションスタイルを理解しておくことも大事

テキストコミュニケーションは、上手に活用できれば、生産性が爆上がりします。
相手の時間を奪うことも、自分の時間を奪われることもなくなります。
ですが、その注意点を理解しておかないと、トラブルの火種にもなります。
注意点を理解し、自分から気持ちのいいコミュニケーションをとっていきましょう!

コミュニケーションは、人によって特性があります。
よりよいコミュニケーションをとるためには、まず自分のコミュニケーションのクセを把握することが大切です。
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